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ウォーターサーバーにアース線は必要?役割や取り付け方などを解説

多くの場合、家電にはアース線がついています。アース線には、感電や火災などを防ぐ役割があり、特にキッチンなどの水を使う場所では、使用が推奨されています。

 

ウォーターサーバーにもアース線が必要なのかどうか、必要なのであればどのように扱えば良いのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

 

この記事では、そもそもアース線はどのような役割があるのか、取り付け方や使い方などについて解説します。また、アース線以外にも、ウォーターサーバーを安全に利用するために、コンセントの取り扱いで注意しておきたい部分もあわせて確認しておきましょう。

 

 

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アース線とは

多くの家電についているアース線には、万が一電化製品が漏電したとき、電気を逃して感電や火災などを防ぐ役割があります。アース線を接続することで、地面へ電気を逃すことができる仕組みです。

 

アース線を必ずつなげないと、ウォーターサーバーを使えないというわけではありません。ですが、万が一漏電した際に感電してしまうことがないように、アース端子があるのであれば接続することが推奨されます。

 

特に、湿気がある場所や水がかかりやすい場所では、感電のリスクが高くなります。

キッチンなどでウォーターサーバーを使用したいと考えている方は特に、アース線の取り付けについてもチェックしておきましょう。

 

ウォーターサーバーへのアース線の取り付け方

アース線を取り付けるためには、アース端子がついたコンセントが必要です。このアース端子には以下の2種類があり、それぞれ接続方法が異なります。

 

●ネジ式

●差し込み式

 

ネジ式の場合は、ドライバーでネジを少し緩めて、隙間にアース線の端子を挟み、再度ネジを締めると取り付けることができます。

 

差し込み式の場合は端子カバーを開き、穴に端子の先を挟んで、カバーを閉める方法で取り付けが完了します。 アース端子がない場合は業者に依頼する必要があります。取付工事の料金は業者によって異なりますが、相場は5,000~10,000円前後です。

 

アース線以外にもコンセントによるトラブル対策が必要

アース線は、漏電による感電や火事など、コンセントのトラブルによって起こる事故を防ぐ役割を持っています。では、コンセントによるトラブルはどんな現象があるのでしょうか。コンセントによるトラブルと対策ポイントをチェックしておきましょう。

 

●トラッキング現象

●漏電

●グロー現象

●過電流

 

それぞれの現象について、詳しく解説します。

 

トラッキング現象

「トラッキング現象」とは、コンセントに付着した埃が湿気を受けて湿ってしまい、そこから漏電し、出火する現象のことです。

 

通常使用する壁にあるコンセントであれば、内部に埃は溜まりにくいですが、延長コードを使用した場合に起こりやすい現象です。

 

特に、延長コードは差し込み口が上を向くものが多く、埃や溜まってしまいます。トラッキング現象を避けるため、こまめに埃を拭き取ることが大切です。掃除を定期的に行うことが難しそうな場合は、延長コードの使用は避けた方が良いでしょう。

 

漏電

電気が本来通る回路を外れて、漏れてしまうことを「漏電」といいます。

 

ウォーターサーバーは水を取り扱うため、他の家電以上にコンセントへの水の付着に気を付ける必要があります。漏電を防ぐために、ウォーターサーバーの水交換のときや掃除をするときなどに、コンセントに水が付着しないように注意しましょう。

 

また、料理中にウォーターサーバーを操作することも考えられますが、料理をして濡れた手で電源プラグを触らないように気をつけてください。

 

漏電時に感電や火災を防ぐために、冒頭で紹介したアース線が存在します。アース線をつけておくことで、万が一漏電してもアース線を通って漏れた電気が流れるため、感電や火災などを防ぐことに繋がります。

 

グロー現象

コンセントの接続部がゆるくなり,電流の断続を繰り返していると,微弱な電流でも異常なほどの熱を発生させ,電気火災の原因となります。この現象を「グロー現象」といいます。

 

この火災は電気的、機械的には防止できないので、接続部分が緩くなっていないか、過熱していないか、スイッチが入ったり入らなかったりしないかを定期的に確認してください。

 

過電流

過負荷によりコンセントに許容以上に電流が流れると、「過電流現象」が起こります。過電流現象が起こるとコンセントが過剰に熱くなり、そこから火事などに繋がる可能性があります。

 

過電流は主にタコ足配線が原因で起こるため、ウォーターサーバーを延長コードに接続する場合、他の家電とタコ足配線しないように注意してください。また、延長コードの定格容量がウォーターサーバーを接続しても問題ない容量か確認する必要もあります。

 

ウォーターサーバーにアース線を付ける以外に注意しておきたいポイント

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ウォーターサーバーは、アース線を取り付けなくても使用できます。続いて、アース線の利用に関わらず、ウォーターサーバーを使うときに注意するべき以下の点を解説します。

 

●定期的にコンセント周りの点検・掃除をする

●濡れた手でコンセントを触らない

●タコ足配線は避ける

 

それぞれの注意点を詳しく解説します。

 

定期的にコンセント周りの点検・掃除をする

コンセント周りに埃が溜まってしまうと、前述したトラッキング現象の危険性が高まるため、コンセント周りに埃が溜まっていないか、定期的に確認しましょう。

 

また、コンセントの接続部分が緩くなり、電流の断続を繰り返していると、前述したグロー現象が起こってしまう危険性があります。

 

日頃から接続部等が過熱していないかを確認するようにし、スイッチが入ったり入らなかったりする場合は、接触不良の可能性があるので修理、交換などの対応をしましょう。

 

濡れた手でコンセントを触らない

濡れた手でコンセントを触ってしまうと、前述した通り感電のリスクが出てしまいます。ウォーターサーバーは水を扱う電化製品であるため、プラグに水がつかないように十分気をつけて使用しましょう。

 

特に、ボトルの交換時や水を注ぐとき、お手入れで拭く際などは、プラグに水が付着する可能性があります。コンセントの場所を今一度確認して、水が飛ばないように注意してください。

 

また、ウォーターサーバーを設置する際に、水が付着しやすい場所にコンセントがないか確認することも大切です。電源コードをなるべく水場から遠い場所に配置するようにしましょう。

 

タコ足配線は避ける

ウォーターサーバーで延長コードを使用する場合、タコ足配線は絶対に行わないでください。特にウォーターサーバーをキッチンに設置すると、スッキリさせるために他の家電と同じ延長コードにつなげたくなるかもしれませんが、延長コードには最大で使える消費電力が決まっているため、タコ足配線をして使える容量を超えてしまうと火災の原因になってしまいます。

 

また、複数個の口がある延長コードの場合、空いている差し込み口に埃が溜まりやすくなったり、水をこぼして内部に水が入ってしまったりと漏電や火災のリスクに繋がりかねません。

 

延長コードを使用する場合は、タコ足配線にしない、複数口ある場合は埃がたまらないように工夫するなど、扱い方に注意してください。

まとめ

ウォーターサーバーにはアース線を取り付けなくても使用できますが、万が一の漏電や感電を避けるために、キッチンなどの水場に設置する場合、アース線を取り付けることを推奨します。

 

また、アース線以外にも、コンセントによるトラブルを防ぐために、コンセントの適切な使用方法を守ることが大切です。

 

「ウォーターサーバーの設置場所に気を付けること」「コンセントまわりを定期的に点検・掃除すること」など、ウォーターサーバーを安全に利用するための注意点は、ぜひチェックしておくと良いでしょう。

【記事の執筆について】クリクラ編集部

この記事は、ウォーターサーバーの「クリクラ」を扱う株式会社ナックのクリクラ編集部が記事の監修をしています。

ウォーターサーバーやお水に関する疑問にお答えすることや役立つ情報を発信し、ウォーターサーバーやお水への正しい理解を推進しています。

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